ノベルティとしてよく用いられるものは単価が安くてサイズも小さいものが多く、気軽に使ってもらえるものには特に人気があります。クリップはノベルティの中でも頻繁に使用されているものですが、実はクリップにもかなりの種類があるのを知っているでしょうか。
どんなクリップがノベルティとして使えるのかを確認しておきましょう。
針金型のクリップとそのバリエーションは典型的
クリップと言われてよくイメージされるのは紙を束ねるためのものです。最も昔から頻用されているクリップとして針金を曲げて作られた簡素なものが挙げられます。このようなクリップもノベルティには以前からよく用いられてきました。
小さな針金に名入れをしたり、ロゴマークを入れたりするのは無理でしょう。しかし、クリップをたくさん用意してケースに入れて配るという方法を取ることにより、ケースに名入れが可能になります。単価が安く、デスクなどに置いて使ってもらいやすいという点で魅力があるノベルティです。
一方、プラスチック製にしてデザイン性を高めているクリップもあります。基本的には針金のものと同じような構造をしていますが、針金と違ってプラスチックは面を作ることができるので、そこに名入れをすることが可能です。
また、クリップの紙を留める側とは反対の方に少し余裕を持たせることで、大きな名入れもできます。その部分をロゴマークで型取りしたり、オリジナルキャラクターなどの形にしたりすることで魅力的なデザインに仕上げることもできるでしょう。
プラスチック製で小さいものなので単価が安く、デザインの自由度も高いのが魅力です。
マグネットクリップも人気
多くの書類を挟み込むことができるクリップもノベルティとしてよく用いられています。よくあるのがマグネットクリップで、書類を挟んでホワイトボードなどに貼り付けておくのが一般的な使い方です。そのクリップの前面には名入れをすることができ、いつも目に見えるところで使ってもらえるので高い販促効果を期待できます。
その面の広さも自由に変えられますが、形も変えてロゴに合わせることなども可能です。大きさによって挟める書類の大きさや厚さにも違いが生じるため、販促のターゲットに応じてどんなサイズのものを選ぶかを考えてみると良いでしょう。
例えば、家庭向けにするのであれば比較的小さいサイズで、挟める量も少なめのものの方が効果的と考えられます。冷蔵庫に貼り付けておき、ハガキや手紙、市報や名刺などを付けておくケースが想定されるでしょう。あまり大きいと開け閉めのときに邪魔になることに加え、他のものを貼れなくて困ってしまうかもしれません。
むしろ小さなものがいくつもあった方が便利なことが多いと考えられるのです。それに対してオフィスでの使用を考えている場合には大きなサイズのものも重宝されます。大量の書類を整理するときにクリップを使うことがよくあるからです。
個人のデスク用にする場合には小さい方が良い場合もあるため、どのようなサイズのものも使えるシーンがあります。現場によって好まれるサイズが違うので、ターゲットとしている会社の職場の状況を確認した上で決めるのが大切です。
クリップボードも実用的
クリップボードもノベルティとして用いられていることが多く、バインダーという名前になっている場合もあります。
クリップの付いたプラスチックや紙、木などでできているボードで、紙を挟んで持ち歩いているとどこでも簡単に書き込めるのが特徴です。ノベルティとしてはクリップの上に名入れをしたり、クリップの形状を工夫したりできるだけでなく、ボードは表も裏も活用できる点で優れています。
大きな名入れをしても問題はなく、写真などを使ってアピールする形を整えても良いでしょう。ノベルティとしてはただのクリップに比べるとやや高いのが問題になりますが、それでも大量に作って配布している例も少なくありません。
クリップボードは実用性が高いので使ってもらえる可能性が高く、普段から持ち歩いてもらえれば高い販促効果を期待できるでしょう。ただし、使ってもらえるようにするためにはあまり派手なデザインにしないように気をつけなければなりません。
特に一般消費者ではなく企業を相手にBtoBのビジネスをしている場合には、ビジネスシーンに合うデザインに整えておくことが肝心です。
黒や白を基調として、ロゴマークを入れる程度のものにしておくと良いでしょう。そのようなシンプルなデザインにしておくと社員に配って使ってもらうこともできます。
他にもたくさんあるクリップ
ものを自由に挟めるものはクリップと言われることが多く、必ずしも文房具として用いられるものだけではありません。例えば、アメリカなどではクリップを使ってお札を束ねる習慣があります。お札クリップもノベルティとしては時々利用されているもので、印刷面を広く取りやすいことから販促効果を高めやすいのが特徴です。
旅行代理店や海外携帯電話のレンタル店などのように海外旅行や海外出張などに直結する事業を行っている場合には効果的なノベルティにできるでしょう。
一方、キッチンクリップとも呼ばれるポリ袋の口を留めるためのクリップも用いられるようになってきました。ただの一本の棒のようにも見えるクリップで、開いたところに袋の口を入れて閉じれば密封できるという仕組みになっています。
その棒状のところに自由にプリントできるので名入れは簡単です。また、棒の末端に人形などを付けられるなど、オリジナリティーの高いデザインにすることも難しくはありません。あったらいいなと思う人が多いアイテムの一つなのでノベルティとして魅力的な候補でしょう。
一つにこだわらずに準備しよう
クリップをノベルティにするときのコツとして覚えておくと良いのが、比較的単価が安く、小ロットでも対応してくれるケースが多いことです。
どのクリップがターゲットのニーズに合っているのかがわからないということもあるでしょう。その際には一つにこだわらずに準備しておくのも良い方法です。イベント会場で配布するようなケースでは、好きなものを選んでもらえば使ってもらえる可能性も高くなります。
業者によっては複数のノベルティを発注すると割引してくれる場合もあるので、一つに絞り込めないときには複数の候補を挙げて見るようにしましょう。